- 毎週、管理者が「これは」と思った作品を記録・紹介しています(詳細)。
- 現在、定期更新を休止中です。近日復帰予定。
Mon, 15 May 2006
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今週は通常の更新をお休みします。代わりに、現在採点受け付け中のオンライン短編競作企画:オリジナルコンテストから、管理者が「これは」と思った投稿作品をピックアップ:
- 02. 黒船……小説コンテストに颯爽と小噺が登場。落語好きなら、お気に入りの噺家さんの高座を思い浮かべながら読むと良い感じになります。
- 08. パースペクティブ過剰……文章の密度と構成の妙は一読の価値あり。ただ、何が書いてあるのかは良く分かりません。
- 32. 俺たちいつも仏恥義理だぜ、夜露死苦! ……過疎地の小学校を舞台としたほのぼのストーリー。もう、腕白小僧たちがバカすぎて可愛くて仕方がない、の一言です。
- 52. 豚……強烈な作品ですが、ホラーだし凄惨だし救いもないので、心に余裕のあるとき以外は読んではいけません。
- 63. 未来視の見る夢……現在と未来が交錯せずに収束する、不思議なSFストーリー。限られた枚数の中で最大限に展開されたスケールと演出には心憎いものがあります。
- 78. 君が星を手にするとき……こちらもSFですが、とても落ち着いたおはなし。火星探査ロケットの乗組員、その父親の心情を静かに語ります。
2006年5月26日24時まで、どなたでも採点や感想を付けて投稿作品を評価することができます。採点や感想を送信するためにはメールアドレスの登録が必要なので少し面倒ですが、読むだけならフリーパスです。お時間のある方は少し覗いてみてはいかがでしょうか。
Mon, 08 May 2006
■ [長編][連載中] うちのジイさんが言っていた 
異世界へ連れ込まれて魔王にされました、というと(少なくともWeb小説界隈では)すっかり見飽きた設定。それなのに本作が面白いのは、主人公の少年が「魔王の力」を得る暇もなく内乱の只中に放り込まれてしまうからだろう。脆弱なヒトとしての能力しか持たない少年が口先と人の良さで軍隊を掌握、戦争を収めていく様子は痛快の一言。魔王の国だけでなく竜人の国や獣人の国など拮抗する勢力が虎視眈々と互いの領域を狙っているという設定もあり、ハラハラしながら楽しめる。加えて、特筆すべきは脇役を固める中年親父キャラクターの魅力。「ライトノベル」を冠するに相応しく、ストーリーのメインは10代の少年少女たちの友情と恋愛と戦いと日常とドタバタなのだけれど。敵方/味方、軍部/政府を問わず物語の要所で暗躍する中年たちがとにかく渋い。そして、熱い。経験を生かして若者を導いたり、しがらみに囚われて葛藤したり、主人公たちよりもよほど人間臭いのだ。この中年マジックが本作を他より頭ひとつ突き抜けたレベルに押し上げていると言っても過言ではないと思う。
現在、第3章を連載中。完結済の2章まででもかなりのボリュームがある。戦略の第1章、政略の第2章と来て、次はどんな展開になるのか楽しみな作品。
Mon, 01 May 2006
■ [短編] 四月、一日。 
作者さんのお名前は(失礼ながら)悪ふざけとしか思えないのだけれど(多分、本当に悪ふざけなのだろう)。掲載されている作品は……やっぱりほとんど悪ノリ一色ながら、気の利いた掌編が多い。巷の「Web小説ランキング」の類を眺めているだけでは決して辿り着けない系統の作品。エイプリルフールのネタとして4月1日のエントリに書かれた本作も、そんな小話の中のひとつ。
酒の席の余興として、「嘘を混ぜて喋る」というゲームを始めた一同。ゲームの趣旨に反して、ある「作り話」を語り出す男。それはこんなストーリーだった――「遠くの大勢の人間の死」「目の前の見知らぬ一人の死」「自分の死」、さあ、どれを選ぶ?
使い古されたテーマであるとはいえ、決して答えの出ない問いでもある。はたして、作中作の主人公はどの行動を選択するのか。翻って、自分ならどれを選択できるだろう。あくまでショートショートのホラーとして読んでも良いし、命の重みについてじっくり考えながら読んでも良い。ただ、割とグロい描写もあるので注意(15禁くらい)。
Mon, 24 Apr 2006
■ [短編] 魔法使いにできること 
- 作者
- 古戸マチコさん
- サイト
- へいじつや > 読みきり短編全リスト > 「魔法使いにできること」
- ジャンル
- 異世界ファンタジー(ほのぼの+魔法+夢見る少女系)
作者さんは長編でも有名だし、コメディもシリアスも巧みな方なのだけれど。紹介者の趣味でこの作品を。
おとぎ話に出てくる魔法使いを探して異国を旅する世間知らずの少女と、技術を買われて村人に魔法使い
と称される電気技師の青年。少女は言った――はじめまして魔法使いさん!!
扱うテーマも展開も、特に目新しいものではないと思う。でも、こういった和み系のストーリーは読者をハラハラさせたり意表を突いたりするためにある訳じゃない。読んでいて安心できて、読み終えて優しい気持ちが残る。例えば、奈知未佐子の掌編漫画集のような……うーん、ちょっと違うか……とにかくそういう、暖色の微風みたいな、柔らかい光みたいな、少し不思議な雰囲気が好きな人にお薦めの作品。
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