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  • 毎週、管理者が「これは」と思った作品を記録・紹介しています(詳細)。
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Mon, 26 Dec 2005

[][] Bitter Orange, in the Blaze.  Bitter Orange, in the Blaze. - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
紅崎ナヤさん
サイト
Country Olives > ■Bitter Orange, in the Blaze.(長編/完結済)
ジャンル
異世界ファンタジー(冒険+戦争+シリアス+格闘少女系)

全10章150話の大長編。魔物、妖精、魔法、伝説の剣士、貴族の圧政――RPG系ファンタジー的な要素を余さず揃えた物語の中に、登場人物それぞれのドラマとミステリがあり、反体制派による戦略劇もあり、と非常に密度の濃い力作。まさに長々編だからこそ可能な構成だといえるのかもしれない。とはいえ、章毎にフィーチャーされるキャラクターが(大まかに)決まっているのでストーリーを把握しやすいうえ、脇役も含めてアクの強い登場人物ばかりなので、おはなしの流れを追えなくなったり展開が間延びしたりといった心配は無用。ついでに、中世ヨーロッパ風の都市から荒野、森林、海洋、マチュピチュの山岳遺跡を思わせる聖地に至るまで、異世界紀行文としても楽しめるくらいに目まぐるしく舞台を変える旅の魅力もある。一晩であっさりという訳にはいかないけれど、年末年始にじっくり腰を落ち着けて読むのにはぴったりな作品。

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Mon, 19 Dec 2005

[] 金太郎の打ち上げ花火  金太郎の打ち上げ花火 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
ほうきんさん
サイト
ほうきん物語 > 金太郎の打ち上げ花火
ジャンル
現代ファンタジー(金魚視点+コメディ+下町人情系)

金魚の、金魚による、金魚のための、ハートウォーミング水槽活劇。何はともあれ、主人公・金太郎おじさんのキャラクターが「粋」の一言。子供好きで面倒見が良く、それなりの見栄もある。遠山の金さんとフーテンの寅さんを足して2で割ったようなイメージ。数多のポイを掻い潜り、金魚すくい社会を生き延びてきた彼は、子供たちのちょっとした英雄だ――そんな金魚たちを取り巻くユニークな物語を、リズミカルな会話主体の文章で小気味良く読ませてくれる良作。

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Mon, 12 Dec 2005

[][] 70のD  70のD - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
A.G.真織さん
サイト
相棒は『白いノート』門番は『緑のブリギッタ』 > <A.G.真織文庫>
ジャンル
現代ファンタジー(コメディ+幽霊+苦労人姉さん系)

何といっても、「高枝切りバサミを担いで真夜中の路地を自転車で疾走するお姉さん」のビジュアル・インパクトが凄い。その深夜行の目的は「弟の恋人が下の階に落とした下着を摘み上げるため」だというのだから、彼女の人の良さ(というか、間の悪さ)は本物である――というストーリーのコミカルな本編は短編で、ファンタジー要素はゼロ。一方、連載中の続編(長編)の方には幽霊やら妖怪やらが登場して、賑やかになった展開の随所にシリアスなシーンも。それでいて、短編の軽快なテンポはそのまま。主人公・美也子さんの受難の数々に一喜一憂しながら楽しく読める。ほのぼのした幽霊モノが好きな人はもちろん、普段はファンタジーっぽい作品を敬遠しがちな読者にもお薦め。

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Mon, 05 Dec 2005

[] 172359486  172359486 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
しのねと真琴さん
サイト
ポヨレボ > ■ 小説書き出し集(html形式) > ■ 172359486
ジャンル
現代ファンタジー(17歳+願い+宇宙人系)

奇妙なタイトルに惹かれて読む。少しばかり胡散臭い女子高生コンビが、遭難した宇宙人を拾うおはなし。宇宙人は願い事をひとつだけ叶えてくれるという。欲しい物なんか腐るほどあるのに、たった「ひとつ」が分からない――そういう葛藤がいかにも青春っぽくて良い。18歳になる前に処女を捨てたい、学校の勉強には意味がない、と絶えず頭の悪そうな台詞を口にしていても、心の中では色々と考えているのである。

とはいえ、この作品のキモは本筋よりもむしろ枝葉末節の方かもしれない。思考や情景のディテールの書き込み方が独特で、読んでいて一種の快感さえ覚える。キーワードは数値と視覚、嗅覚。主人公が数字に関わる稀な記憶力を持っているという設定の影響で、随所に数値情報が埋め込まれているというのがひとつ。畳み掛けるようなビジュアル感も絶妙。それから、匂いの方は過去の記憶と未来の予感を対比させるための重要なファクターになっていたりもする。淡々と、しかし着実に前進していく展開に(ストーリーの展開という意味でも、作中の少女たちの成長という意味でも)心地良い読後感を味わえる佳作。

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