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このブログについて
  • 毎週、管理者が「これは」と思った作品を記録・紹介しています(詳細)。
  • 現在、定期更新を休止中です。近日復帰予定。

Mon, 27 Feb 2006

[] 赤い猫  赤い猫 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
猫んさん
サイト
猫草 > story > 中編
ジャンル
現代ファンタジー(サスペンス+猫+仕事人系)

猫のンャは公務員みたいなもんだが、ちょっと違う――政府に依頼され、裏の仕事を請け負う一匹猫。彼の仕事の顛末を描いた、少し奇妙で少しハードなおはなし。とにかく、ネコはヒトとは異なる種族なのであり、人間の社会へ組み込まれているように見えても根っこの部分では決して相容れない存在なのだ。猫のンャを中心に淡々と綴られるストーリーには終始そんな孤高感と異質感が漂っていて、政府の担当官と人語で会話するシーンに遭遇しても「本当に会話が成立しているのか」を疑いたくなってしまうような危うさがある。仕事の内容も、人間が請け負うにしては紋切り型すぎるのだけれど、猫を主役に据えると途端に幻想的なビジュアルが浮かんでくる不思議。巷の「三毛猫――」や「我輩は――」とは一線を画したハードボイルド猫小説として一読の価値あり。

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Mon, 20 Feb 2006

[] 幽(うつ)ろな君にさわりたい!  幽(うつ)ろな君にさわりたい! - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
麻国さん
サイト
聖者の行進 > 短編 > 幽(うつ)ろな君にさわりたい!
ジャンル
現代ファンタジー(ラブコメ+ダメ少年+幽霊少女系)

主人公はぱっとしない浪人生で、ヒロインは幽霊。私が見えるの?から始まる会話は基本的にコテコテのお約束通りで、ふわふわと床や壁を突き抜けてみたり、常人には姿が見えないのを良いことにカンニングを謀ってみたり。その王道ぶりが堪らない。泣いて笑って喧嘩して恋する展開もお約束といえばお約束通りなのだけれど、やっぱりハラハラドキドキしてしまう。はたして、少女は未練を叶えて成仏できるのか。実体のない少女に恋した少年は、彼女にキスすることができるのか――とにもかくにも、幽霊モノのコメディが好きな読者には嬉しい一作。

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Mon, 13 Feb 2006

[][] 日曜日のごはん  日曜日のごはん - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
秋野夜長さん
サイト
独楽 > 「日曜日のごはん」
ジャンル
現代ファンタジー(ほのぼの+オバケ+世話焼き姉さん系)

絵本作家のダメ青年としっかり者の従妹が、毎回々々不思議なモノたちに出会ってハラハラしてみたりふんわりと和んでみたりするおはなし。もう、七つも年下という設定なのに思わずジャンル欄へ「姉さん系」を追加してしまったくらいにお姉さん。オバケが出た、と聞くと目を輝かせてしまう青年は、永遠のn歳児なのだ(もちろん、ときにはきちんと「お兄さん」になるのだけれど)。だから、ちっちゃな子供とかちっちゃなオバケが登場するシーンではなおさら彼女の本領発揮。作中の空気が、水色とかオレンジ色とか黄緑色とか、そういう幼稚園な色合いに満たされているような気がしてくる。

面白いのは、それぞれのエピソードが三題噺として書かれているところ。といっても、お題がぴったりハマるというよりは、お題がストーリーを引っ張ったり逆にストーリーにお題が引っ張られたりしながら進んでいく展開が絶妙な不思議感を演出している、という感じ。なお、本作はシリーズものながら、本編としてのストーリーは完結済み。

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Mon, 06 Feb 2006

[][] Crusade~The end of "CRUSADE"  Crusade~The end of "CRUSADE" - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
えあさん
サイト
えあちゃんのよくばりなほーむぺえじ > E N T E R > 辺境図書館 > Crusade ~The end of "CRUSADE"
ジャンル
異世界ファンタジー(戦記+魔術+もどかしい系)

6年前、絶大な武力をもって大陸を制覇した帝国。立ち向かうは、大陸の片隅で小さな叛乱ののろしを上げた大陸解放軍――という舞台設定で、戦争をしたり、漫才をしたり、悶々としたり、恋の鞘当てをしてみたり、ちょっぴりシリアスな過去が語られたりする大作。この作品の見所は、何といっても多彩なキャラクターたち。あらゆる意味で強いヒロイン(戦闘狂)、押しが弱い軍師の主人公(魔術師)、正直者な亡国の王子(熱血漢)――冒頭から登場する主要人物はこのくらいだけれど、ストーリーが進むにつれて味方/敵方を問わず一癖ある人々がどんどん登場してきて、息を吐く暇もない。圧巻。とても腹黒い大神官とか。もっと腹黒い魔導士とか。戦術らしい戦術が見られるのが緒戦だけというのが戦記好きの読者としては少し惜しいところなのだけれど、そのかわりに後半では迫力一杯の魔術戦が満載なので文句はない。完結済みの本編のほか、連載中の番外編もあり。

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