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このブログについて
  • 毎週、管理者が「これは」と思った作品を記録・紹介しています(詳細)。
  • 現在、定期更新を休止中です。近日復帰予定。

Mon, 24 Apr 2006

[] 魔法使いにできること  魔法使いにできること - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
古戸マチコさん
サイト
へいじつや > 読みきり短編全リスト > 「魔法使いにできること」
ジャンル
異世界ファンタジー(ほのぼの+魔法+夢見る少女系)

作者さんは長編でも有名だし、コメディもシリアスも巧みな方なのだけれど。紹介者の趣味でこの作品を。

おとぎ話に出てくる魔法使いを探して異国を旅する世間知らずの少女と、技術を買われて村人に魔法使いと称される電気技師の青年。少女は言った――はじめまして魔法使いさん!! 扱うテーマも展開も、特に目新しいものではないと思う。でも、こういった和み系のストーリーは読者をハラハラさせたり意表を突いたりするためにある訳じゃない。読んでいて安心できて、読み終えて優しい気持ちが残る。例えば、奈知未佐子の掌編漫画集のような……うーん、ちょっと違うか……とにかくそういう、暖色の微風みたいな、柔らかい光みたいな、少し不思議な雰囲気が好きな人にお薦めの作品。

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Mon, 17 Apr 2006

[] 毒の伯爵  毒の伯爵 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
睦月周さん
サイト
睦月堂工房 > LIBRARY > OLD FASHIONED > 毒の伯爵
ジャンル
異世界ファンタジー(陰謀+牢獄+巨匠系)

地位を妬む異母兄の計略に嵌り、無実の罪で投獄された伯爵。世の悪人どもを戦慄させる名を持つ山牢、天然の洞穴を使ったその厚い壁を破ることは不可能。しかし、復讐心に身悶える彼の背に、ある老齢の囚人の声が届く――お前さん、どうあってもここを出たいかね?

軽めのWeb小説とは一線を画した、伝承文学のような空気が印象的な一編。一歩引いた視点からの語りとか、ひたすら地味でいて荒唐無稽な展開とか、突き放した感じのラストとか、ストーリーを編み上げる硬質かつ軽妙な文体とか。読んでいると、あたかも外国の片田舎に伝わる歴史小話に触れているような気分になってくる。

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Mon, 10 Apr 2006

[] デズモンド・パークの花嫁  デズモンド・パークの花嫁 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
jirisさん
サイト
地リスの応接間 > 外国の話 > デズモンド・パークの花嫁
ジャンル
時代小説(恋愛+16世紀イタリア/イギリス+サスペンス系)

サイトのトップにある通り、最後はめでたしめでたしというコンセプトで作品をお書きになっているらしい作者さん。恋愛モノと時代モノは「お約束」に限る、と常々思っている私のような読者には非常にありがたい。ひたすら安心して読める。もう、ドロドロの事件が綺麗に解決して、第一印象の最悪だった登場人物たちの素顔が見えてきて、分かっちゃいるけど凄く読後感が良いですよコンチクショウ、という感じ……あれ、紹介になってないかも、これ。ストーリーを要約すると、腹黒エロ商人に陥れられてしまった孤児の少女が男前の伯爵に救い出されるのだけれど、若き伯爵には黒い噂があって――というおはなしです。舞台となっている近世ヨーロッパのロマンと、しっかり者の少女が覇気のない屋敷を切り盛りしていくあたりのテキパキ感も見所。

2%(管理者)2%(管理者)2006/04/11 03:30余談ですが、以前紹介した「或る少女の肖像」と合わせると私の趣味が丸分かりですね。ヨーロッパ(近世)、少女(天涯孤独)、好色オヤジ(女の敵)、青年貴族(性格がヘン)、……

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Mon, 03 Apr 2006

[] 少女のケニング  少女のケニング - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
あいばゆうじさん
サイト
Language×Language > オリジナル創作小説 > 【夢守教会(ゆめもりきょうかい)】シリーズ > 第1話「少女のケニング」
ジャンル
現代学園(サイコ+サスペンス+言葉+新興宗教系)

それぞれの理由から心のバランスを崩してしまった少年と少女が、頼れる先生のアドバイスを受けつつ確かなものを探して宗教サークルを立ち上げる――という設定のおはなし。新興宗教モノと銘打ったWeb小説作品は珍しいような気もするけれど、身構える必要はない。テーマがテーマだけにかなりドロドロ気味の事件が起きて読者をハラハラさせてくれる一方、彼らの思索自体は思春期的な「自分探し」に終始していて極めて健全。共感するにしろ反感を覚えるにしろ、主人公たちと同じ高校生が読めばかなり切実な気分になれるんじゃないかな、と思う。

ただ、不安定な少年・少女の心情を反映してか文体が割とキツめ(一見すると修辞過剰なフレーズが、実はグロテスクなくらいにストレートだったりする、という感じ)なので、読む人によっては「読みにくい」と放り投げたくなってしまうかもしれない、その点だけ注意。

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