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このブログについて
  • 毎週、管理者が「これは」と思った作品を記録・紹介しています(詳細)。
  • 現在、定期更新を休止中です。近日復帰予定。

Mon, 13 Mar 2006

[] 落日の挽歌  落日の挽歌 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
Manukeさん
サイト
Manuke Station > ENTER > SS & Novel > 落日の挽歌
ジャンル
SF(シリアス+人類+不条理系)

人々が狩猟によって日々の糧を得る世界。一人の男が妖精族の女と出会うシーンから、物語は始まる。美しい女に惹かれる男。ただ、それは決して恋愛感情のようなものではなく、あるいは彼女の圧倒的な力と可能性に惑わされただけなのかもしれない。似たようなヒトの姿を持っていても、彼らの種族と彼女らの種族はそれくらい異質な存在なのだ――

僅か6000字の中に壮大な物語が凝縮された作品。とにかく、密度の濃さとスケールの大きさが凄い。ラストの種明かしまで一気に読み進めて、まるで長編を読了した後のような充実感を味わってしまった。後書きを拝見すると、作者さんは執筆に際してきちんと資料を参照なさったそうで、ディテールまで含めた作品の説得力にも納得するほかない。

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Mon, 06 Mar 2006

[] マッチ売りの少女@現代  マッチ売りの少女@現代 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
おじょうさん
サイト
ち よ こ 。 > 小説 > マッチ売りの少女@現代
ジャンル
現代一般(ほのぼの+コメディ+シリアス系)

昔話でもメルヘンでもない物語の主人公は、とっても尖った女の子。「この御時世に商売が成り立つのか?」なんて尋ねちゃいけない。今日も今日とて、彼女はしたたかにマッチを売り歩くのだ(煙草へ点火してやる代わりに法外な料金を巻き上げたりしながら!)――そんな新時代のマッチ売りが、とある画家の屋敷を狙った事件に巻き込まれてしまうというか、むしろ自分から飛び込んでいくというか、とにかくそんなおはなし。画伯、警官、記者、そしてファンキーでファンシーな窃盗団――登場人物それぞれにバックグラウンドがあって、ともすればバラバラになってしまいそうなストーリーが軽い伏線を挟みつつ絡み合っていく構成は「巧い」の一言。フラリフラリと神出鬼没に物語を掻き回す女の子が可愛くて、兄貴チャリティーボゥイの悪漢コンビはそれ以上にラブリーで、読み終えたときには彼らが大好きになってしまった。

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Mon, 27 Feb 2006

[] 赤い猫  赤い猫 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
猫んさん
サイト
猫草 > story > 中編
ジャンル
現代ファンタジー(サスペンス+猫+仕事人系)

猫のンャは公務員みたいなもんだが、ちょっと違う――政府に依頼され、裏の仕事を請け負う一匹猫。彼の仕事の顛末を描いた、少し奇妙で少しハードなおはなし。とにかく、ネコはヒトとは異なる種族なのであり、人間の社会へ組み込まれているように見えても根っこの部分では決して相容れない存在なのだ。猫のンャを中心に淡々と綴られるストーリーには終始そんな孤高感と異質感が漂っていて、政府の担当官と人語で会話するシーンに遭遇しても「本当に会話が成立しているのか」を疑いたくなってしまうような危うさがある。仕事の内容も、人間が請け負うにしては紋切り型すぎるのだけれど、猫を主役に据えると途端に幻想的なビジュアルが浮かんでくる不思議。巷の「三毛猫――」や「我輩は――」とは一線を画したハードボイルド猫小説として一読の価値あり。

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Mon, 20 Feb 2006

[] 幽(うつ)ろな君にさわりたい!  幽(うつ)ろな君にさわりたい! - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
麻国さん
サイト
聖者の行進 > 短編 > 幽(うつ)ろな君にさわりたい!
ジャンル
現代ファンタジー(ラブコメ+ダメ少年+幽霊少女系)

主人公はぱっとしない浪人生で、ヒロインは幽霊。私が見えるの?から始まる会話は基本的にコテコテのお約束通りで、ふわふわと床や壁を突き抜けてみたり、常人には姿が見えないのを良いことにカンニングを謀ってみたり。その王道ぶりが堪らない。泣いて笑って喧嘩して恋する展開もお約束といえばお約束通りなのだけれど、やっぱりハラハラドキドキしてしまう。はたして、少女は未練を叶えて成仏できるのか。実体のない少女に恋した少年は、彼女にキスすることができるのか――とにもかくにも、幽霊モノのコメディが好きな読者には嬉しい一作。

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Mon, 13 Feb 2006

[][] 日曜日のごはん  日曜日のごはん - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
秋野夜長さん
サイト
独楽 > 「日曜日のごはん」
ジャンル
現代ファンタジー(ほのぼの+オバケ+世話焼き姉さん系)

絵本作家のダメ青年としっかり者の従妹が、毎回々々不思議なモノたちに出会ってハラハラしてみたりふんわりと和んでみたりするおはなし。もう、七つも年下という設定なのに思わずジャンル欄へ「姉さん系」を追加してしまったくらいにお姉さん。オバケが出た、と聞くと目を輝かせてしまう青年は、永遠のn歳児なのだ(もちろん、ときにはきちんと「お兄さん」になるのだけれど)。だから、ちっちゃな子供とかちっちゃなオバケが登場するシーンではなおさら彼女の本領発揮。作中の空気が、水色とかオレンジ色とか黄緑色とか、そういう幼稚園な色合いに満たされているような気がしてくる。

面白いのは、それぞれのエピソードが三題噺として書かれているところ。といっても、お題がぴったりハマるというよりは、お題がストーリーを引っ張ったり逆にストーリーにお題が引っ張られたりしながら進んでいく展開が絶妙な不思議感を演出している、という感じ。なお、本作はシリーズものながら、本編としてのストーリーは完結済み。

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