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  • 毎週、管理者が「これは」と思った作品を記録・紹介しています(詳細)。
  • 現在、定期更新を休止中です。近日復帰予定。

Mon, 20 Feb 2006

[] 幽(うつ)ろな君にさわりたい!  幽(うつ)ろな君にさわりたい! - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
麻国さん
サイト
聖者の行進 > 短編 > 幽(うつ)ろな君にさわりたい!
ジャンル
現代ファンタジー(ラブコメ+ダメ少年+幽霊少女系)

主人公はぱっとしない浪人生で、ヒロインは幽霊。私が見えるの?から始まる会話は基本的にコテコテのお約束通りで、ふわふわと床や壁を突き抜けてみたり、常人には姿が見えないのを良いことにカンニングを謀ってみたり。その王道ぶりが堪らない。泣いて笑って喧嘩して恋する展開もお約束といえばお約束通りなのだけれど、やっぱりハラハラドキドキしてしまう。はたして、少女は未練を叶えて成仏できるのか。実体のない少女に恋した少年は、彼女にキスすることができるのか――とにもかくにも、幽霊モノのコメディが好きな読者には嬉しい一作。

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Mon, 13 Feb 2006

[][] 日曜日のごはん  日曜日のごはん - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
秋野夜長さん
サイト
独楽 > 「日曜日のごはん」
ジャンル
現代ファンタジー(ほのぼの+オバケ+世話焼き姉さん系)

絵本作家のダメ青年としっかり者の従妹が、毎回々々不思議なモノたちに出会ってハラハラしてみたりふんわりと和んでみたりするおはなし。もう、七つも年下という設定なのに思わずジャンル欄へ「姉さん系」を追加してしまったくらいにお姉さん。オバケが出た、と聞くと目を輝かせてしまう青年は、永遠のn歳児なのだ(もちろん、ときにはきちんと「お兄さん」になるのだけれど)。だから、ちっちゃな子供とかちっちゃなオバケが登場するシーンではなおさら彼女の本領発揮。作中の空気が、水色とかオレンジ色とか黄緑色とか、そういう幼稚園な色合いに満たされているような気がしてくる。

面白いのは、それぞれのエピソードが三題噺として書かれているところ。といっても、お題がぴったりハマるというよりは、お題がストーリーを引っ張ったり逆にストーリーにお題が引っ張られたりしながら進んでいく展開が絶妙な不思議感を演出している、という感じ。なお、本作はシリーズものながら、本編としてのストーリーは完結済み。

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Mon, 09 Jan 2006

[] 足の下の君に  足の下の君に - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
和之川 故さん
サイト
ワニワライ > text > 足の下の君に
ジャンル
現代ファンタジー(ホラー+しみじみ系)

早朝、宵闇、あるいは曇り空の下――街に影盗人が現れる。たとえ影を失っても死ぬ訳じゃない、病気になる訳でもない――ただ、孤独になるだけだ。

温かいホラー、というカテゴライズが適切なのかどうか分からないけれど、これはとにかくそういうおはなし。花束を抱えて街を行くその男はどんな過去を持ち、何を思うのか。そして、影盗人とはそもそも何者なのか。もちろん、謎の多くは最後まで謎のまま残る。しかし、そうした雑多な想像を走らせることで、原稿用紙10枚に満たない物語が読者の頭の中で何倍にも膨らむ――本作に限らず、それが掌編の醍醐味。よくある小品といってしまえばその通りなのかもしれないけれど、こういう作品は美味しい水みたいなものでいくらでも読める。

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Mon, 19 Dec 2005

[] 金太郎の打ち上げ花火  金太郎の打ち上げ花火 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
ほうきんさん
サイト
ほうきん物語 > 金太郎の打ち上げ花火
ジャンル
現代ファンタジー(金魚視点+コメディ+下町人情系)

金魚の、金魚による、金魚のための、ハートウォーミング水槽活劇。何はともあれ、主人公・金太郎おじさんのキャラクターが「粋」の一言。子供好きで面倒見が良く、それなりの見栄もある。遠山の金さんとフーテンの寅さんを足して2で割ったようなイメージ。数多のポイを掻い潜り、金魚すくい社会を生き延びてきた彼は、子供たちのちょっとした英雄だ――そんな金魚たちを取り巻くユニークな物語を、リズミカルな会話主体の文章で小気味良く読ませてくれる良作。

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Mon, 28 Nov 2005

[] 陛下行幸  陛下行幸 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
アエリアさん
サイト
アエリアルーム > 小説 > 陛下行幸
ジャンル
現代ファンタジー(ナンセンス+パニック系)

天皇陛下がアポなしで来社した――この単純なシチュエーションから、よくぞここまで意味不明な暴走掌編を仕立て上げてくれた、と感嘆しきり。恐慌に陥る群集。右往左往する者、地面に平伏する者、無礼を働いたと思い込み切腹を試みる者。水戸黄門が印籠を振りかざしながら突撃してきてもこうはなるまい。「て、て、天皇陛下様だぁあああ」と叫ぶ主人公はさながら「オ、オ、オロチが出たぞぅううう」と逃げ回る昔話の村人Aのようである。すべてがパニックに侵されていく中で「陛下」に関わる文という文が半ば無理矢理な敬語で統一された表記は、一言も発しないという彼の特徴と相まって現代人が忘れている自然への畏怖を逆説的に思い出させてくれる。散々暴走しておいてラストは非常にしょんぼりするようなオチしか付いていないのだけれど、それで良いのだ。天災に意味などないのだから。

Aeria=von=ObersteinAeria=von=Oberstein2005/12/27 21:03 いや、どーも、どーも態々このように紹介していただいて。

2%(管理者)2%(管理者)2005/12/30 05:28こちらこそ面白いおはなしを読ませていただいてありがとうございます。サイトの方もときどき拝見しております。

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