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このブログについて
  • 毎週、管理者が「これは」と思った作品を記録・紹介しています(詳細)。
  • 現在、定期更新を休止中です。近日復帰予定。

Mon, 22 May 2006

[] 代表戦士  代表戦士 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
MIZさん
サイト
Garden M > ENTER > 作品館 > 代表戦士
ジャンル
現代一般(中世+コロシアム+勝負系)

たまにはこういう作品を紹介したいのだけれど、どう紹介して良いのか分からない――そもそも、僅か50行の掌編を長々と説明するのもおかしな話。しかし、その50行の中に、戦いの前の緊張感が、平常心の極意が、後戻りを許さない一瞬の攻防が、一杯に詰まっている。あるいは、ちょっとした日常の視点変更。こんな風に小さな想像力で遊びながら日々を過ごせれば、毎日がもっと豊かになるのだろうな、と思う。

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Mon, 01 May 2006

[] 四月、一日。  四月、一日。 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
肉欲 棒太郎さん
サイト
肉欲企画。 > 2006年04月 > 2 > 四月、一日。
ジャンル
現代ファンタジー(ホラー+怖い話系)

作者さんのお名前は(失礼ながら)悪ふざけとしか思えないのだけれど(多分、本当に悪ふざけなのだろう)。掲載されている作品は……やっぱりほとんど悪ノリ一色ながら、気の利いた掌編が多い。巷の「Web小説ランキング」の類を眺めているだけでは決して辿り着けない系統の作品。エイプリルフールのネタとして4月1日のエントリに書かれた本作も、そんな小話の中のひとつ。

酒の席の余興として、「嘘を混ぜて喋る」というゲームを始めた一同。ゲームの趣旨に反して、ある「作り話」を語り出す男。それはこんなストーリーだった――「遠くの大勢の人間の死」「目の前の見知らぬ一人の死」「自分の死」、さあ、どれを選ぶ?

使い古されたテーマであるとはいえ、決して答えの出ない問いでもある。はたして、作中作の主人公はどの行動を選択するのか。翻って、自分ならどれを選択できるだろう。あくまでショートショートのホラーとして読んでも良いし、命の重みについてじっくり考えながら読んでも良い。ただ、割とグロい描写もあるので注意(15禁くらい)。

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Mon, 24 Apr 2006

[] 魔法使いにできること  魔法使いにできること - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
古戸マチコさん
サイト
へいじつや > 読みきり短編全リスト > 「魔法使いにできること」
ジャンル
異世界ファンタジー(ほのぼの+魔法+夢見る少女系)

作者さんは長編でも有名だし、コメディもシリアスも巧みな方なのだけれど。紹介者の趣味でこの作品を。

おとぎ話に出てくる魔法使いを探して異国を旅する世間知らずの少女と、技術を買われて村人に魔法使いと称される電気技師の青年。少女は言った――はじめまして魔法使いさん!! 扱うテーマも展開も、特に目新しいものではないと思う。でも、こういった和み系のストーリーは読者をハラハラさせたり意表を突いたりするためにある訳じゃない。読んでいて安心できて、読み終えて優しい気持ちが残る。例えば、奈知未佐子の掌編漫画集のような……うーん、ちょっと違うか……とにかくそういう、暖色の微風みたいな、柔らかい光みたいな、少し不思議な雰囲気が好きな人にお薦めの作品。

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Mon, 17 Apr 2006

[] 毒の伯爵  毒の伯爵 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
睦月周さん
サイト
睦月堂工房 > LIBRARY > OLD FASHIONED > 毒の伯爵
ジャンル
異世界ファンタジー(陰謀+牢獄+巨匠系)

地位を妬む異母兄の計略に嵌り、無実の罪で投獄された伯爵。世の悪人どもを戦慄させる名を持つ山牢、天然の洞穴を使ったその厚い壁を破ることは不可能。しかし、復讐心に身悶える彼の背に、ある老齢の囚人の声が届く――お前さん、どうあってもここを出たいかね?

軽めのWeb小説とは一線を画した、伝承文学のような空気が印象的な一編。一歩引いた視点からの語りとか、ひたすら地味でいて荒唐無稽な展開とか、突き放した感じのラストとか、ストーリーを編み上げる硬質かつ軽妙な文体とか。読んでいると、あたかも外国の片田舎に伝わる歴史小話に触れているような気分になってくる。

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Mon, 13 Mar 2006

[] 落日の挽歌  落日の挽歌 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
Manukeさん
サイト
Manuke Station > ENTER > SS & Novel > 落日の挽歌
ジャンル
SF(シリアス+人類+不条理系)

人々が狩猟によって日々の糧を得る世界。一人の男が妖精族の女と出会うシーンから、物語は始まる。美しい女に惹かれる男。ただ、それは決して恋愛感情のようなものではなく、あるいは彼女の圧倒的な力と可能性に惑わされただけなのかもしれない。似たようなヒトの姿を持っていても、彼らの種族と彼女らの種族はそれくらい異質な存在なのだ――

僅か6000字の中に壮大な物語が凝縮された作品。とにかく、密度の濃さとスケールの大きさが凄い。ラストの種明かしまで一気に読み進めて、まるで長編を読了した後のような充実感を味わってしまった。後書きを拝見すると、作者さんは執筆に際してきちんと資料を参照なさったそうで、ディテールまで含めた作品の説得力にも納得するほかない。

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