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このブログについて
  • 毎週、管理者が「これは」と思った作品を記録・紹介しています(詳細)。
  • 現在、定期更新を休止中です。近日復帰予定。

Mon, 13 Feb 2006

[][] 日曜日のごはん  日曜日のごはん - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
秋野夜長さん
サイト
独楽 > 「日曜日のごはん」
ジャンル
現代ファンタジー(ほのぼの+オバケ+世話焼き姉さん系)

絵本作家のダメ青年としっかり者の従妹が、毎回々々不思議なモノたちに出会ってハラハラしてみたりふんわりと和んでみたりするおはなし。もう、七つも年下という設定なのに思わずジャンル欄へ「姉さん系」を追加してしまったくらいにお姉さん。オバケが出た、と聞くと目を輝かせてしまう青年は、永遠のn歳児なのだ(もちろん、ときにはきちんと「お兄さん」になるのだけれど)。だから、ちっちゃな子供とかちっちゃなオバケが登場するシーンではなおさら彼女の本領発揮。作中の空気が、水色とかオレンジ色とか黄緑色とか、そういう幼稚園な色合いに満たされているような気がしてくる。

面白いのは、それぞれのエピソードが三題噺として書かれているところ。といっても、お題がぴったりハマるというよりは、お題がストーリーを引っ張ったり逆にストーリーにお題が引っ張られたりしながら進んでいく展開が絶妙な不思議感を演出している、という感じ。なお、本作はシリーズものながら、本編としてのストーリーは完結済み。

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Mon, 12 Dec 2005

[][] 70のD  70のD - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
A.G.真織さん
サイト
相棒は『白いノート』門番は『緑のブリギッタ』 > <A.G.真織文庫>
ジャンル
現代ファンタジー(コメディ+幽霊+苦労人姉さん系)

何といっても、「高枝切りバサミを担いで真夜中の路地を自転車で疾走するお姉さん」のビジュアル・インパクトが凄い。その深夜行の目的は「弟の恋人が下の階に落とした下着を摘み上げるため」だというのだから、彼女の人の良さ(というか、間の悪さ)は本物である――というストーリーのコミカルな本編は短編で、ファンタジー要素はゼロ。一方、連載中の続編(長編)の方には幽霊やら妖怪やらが登場して、賑やかになった展開の随所にシリアスなシーンも。それでいて、短編の軽快なテンポはそのまま。主人公・美也子さんの受難の数々に一喜一憂しながら楽しく読める。ほのぼのした幽霊モノが好きな人はもちろん、普段はファンタジーっぽい作品を敬遠しがちな読者にもお薦め。

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Mon, 14 Nov 2005

[][] 修理屋と客  修理屋と客 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
菊永まきさん
サイト
孵化する心 > オリジナル作品 > 小説+絵+漫画
ジャンル
SF(サイバーパンク+日常系)

天災後の近未来、廃墟と化したビル群、前時代的な暮らしを営む人々――と、使い古された設定ではあるのだけれど、この作品は雰囲気が出色。特に大きな事件が起こる訳でもなく、主人公である少女とそれを取り巻く人物たちのちょっとした日常が描かれる。「何でも探す道具屋」や「何でも直す修理屋」などといった紋切型の能力を持つ彼らは名前を持たず単に「道具屋」「修理屋」とだけ呼ばれていて、そうした匿名性が絶妙な荒廃感を演出している面も。サイバーでパンクな街角にてのんびりと茶を啜るオヤジたち――という微妙な世界観と相まって、このストーリーが淡々としているのかそれとも大仰なのか、登場人物たちは人間味豊かなのか単なる記号なのか、彼らの人生がハードなのかそうでないのか、どうにも判断できない。ただ、そうあるべくして「純真」な少女の言動・行動が彼らとそして読者たちの心を柔らかくほぐしてくれることだけは確かだ。

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Mon, 07 Nov 2005

[][] 失恋クエスト  失恋クエスト - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
穂村 一彦さん
サイト
大陸工房 > ◆小説 > 失恋クエスト
ジャンル
異世界ファンタジー(パロディ+ラブコメ+ドラクエ系)

勇者は魔法使いや僧侶、商人とパーティーを組んで魔王の居城を目指し、魔王は「世界の半分をお前にやろう、わっはっは」と提案する――これだけの説明で恐らく日本人の数割が了解するに違いない、そんな世界、そんな時代。しかし、勇者は王女にフラれたショックで戦意消失、あまつさえ魔王に同情されたりして良いとこなし。ついでに、第2話以降はしばらく出番もなし。シリーズのメインテーマは、冒険を終えて「普通の女の子」になった魔法使い(恋愛LV1)のちょっと普通でない恋愛模様であるからして――

一言でいうと、漫画やライトノベルによくあるパロディもの。お約束にお約束を重ねたコテコテのコメディなのだけれど、作者さんはこうした軽めの文章を書き慣れた人のようで非常に読みやすい。ひたすら初々しい主人公たちが一昔前の少年/少女漫画を読んでいるようで可愛いし、おやつがわりに気楽に楽しめる良作。

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Mon, 10 Oct 2005

[][] イルカ  イルカ - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
水琴亭さん
サイト
水琴亭 > イルカ
ジャンル
異世界ファンタジー(パロディ+コメディ+冒険勇者系)

女神の啓示を受けて勇者となった少女が、数々の苦難を乗り越え、ついに魔王を――などというRPG譚とは似て非なるパロディ・ストーリー。女神は単なるわがまま姉さんだし、勇者は飽きっぽくて他力本願で(多分)万年レベル1。では、なぜ彼女はやりたくもない「勇者」を続けるのか? 勇者の印、頭上の「▼」(画面上で判別しやすいように光っているアレ)が恥ずかしいからである。魔王を退治しなければ「▼」が消えないのである。色気より食気とはいえ、彼女も年頃の女の子なのだ。

――と、悪ノリ気味の設定ながら、物語自体はしっかりしていて安心して読める。登場する神様、貴族、王族、ライバル(?)などRPG的なキャラクターたちがそれぞれ過剰に個性豊かで毎回楽しませてくれるし、西洋風と東洋風の混ざり合った世界設定も味わい深い。そしてどうやら飽きっぽくて他力本願な少女も「仲間を惹き付ける」という勇者の基本にして最も重要な資質は備えていたようで――

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