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このブログについて
  • 毎週、管理者が「これは」と思った作品を記録・紹介しています(詳細)。
  • 現在、定期更新を休止中です。近日復帰予定。

Mon, 01 May 2006

[] 四月、一日。  四月、一日。 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
肉欲 棒太郎さん
サイト
肉欲企画。 > 2006年04月 > 2 > 四月、一日。
ジャンル
現代ファンタジー(ホラー+怖い話系)

作者さんのお名前は(失礼ながら)悪ふざけとしか思えないのだけれど(多分、本当に悪ふざけなのだろう)。掲載されている作品は……やっぱりほとんど悪ノリ一色ながら、気の利いた掌編が多い。巷の「Web小説ランキング」の類を眺めているだけでは決して辿り着けない系統の作品。エイプリルフールのネタとして4月1日のエントリに書かれた本作も、そんな小話の中のひとつ。

酒の席の余興として、「嘘を混ぜて喋る」というゲームを始めた一同。ゲームの趣旨に反して、ある「作り話」を語り出す男。それはこんなストーリーだった――「遠くの大勢の人間の死」「目の前の見知らぬ一人の死」「自分の死」、さあ、どれを選ぶ?

使い古されたテーマであるとはいえ、決して答えの出ない問いでもある。はたして、作中作の主人公はどの行動を選択するのか。翻って、自分ならどれを選択できるだろう。あくまでショートショートのホラーとして読んでも良いし、命の重みについてじっくり考えながら読んでも良い。ただ、割とグロい描写もあるので注意(15禁くらい)。

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Mon, 27 Mar 2006

[] 傍らのミス=フォーチュン  傍らのミス=フォーチュン - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
ブシィ=ナスカさん
サイト
ダスヴィダーニャ > 小説 > 傍らのミス=フォーチュン
ジャンル
現代ファンタジー(伝奇+記憶+妖怪少女系)

駆け出しの居候弁護士略してイソ弁――今日も今日とて各種雑用をこなすうだつの上がらない青年の元を、尻尾と2本の角を持った(なおかつバストの大きな)奇妙な少女が訪れる。彼女は彼のことをよく知っている風なのに、青年の方はまったく身に覚えがない。はたして、彼女の正体は? 目的は? ――という謎めき系のストーリーなのだけれど。

一読して、舞台は関西に違いない! と確信。イソ弁にボス弁、バンドマンに(ヤ)さん。物語はリリカルかつシリアスなのに、アクの強い登場人物たちが口を開いた途端、いつでもどこでも漫才が始まってしまう。もう、すべての台詞がオチなければいかん、という勢い。しかも、その賑やかなノリを保ったまま、骨太でスケールが大きくてそれでいてちょっぴり切ないストーリーが紡ぎ出されてしまったり。笑いあり、涙あり、サスペンスありの3拍子揃った作品。

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Mon, 27 Feb 2006

[] 赤い猫  赤い猫 - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
猫んさん
サイト
猫草 > story > 中編
ジャンル
現代ファンタジー(サスペンス+猫+仕事人系)

猫のンャは公務員みたいなもんだが、ちょっと違う――政府に依頼され、裏の仕事を請け負う一匹猫。彼の仕事の顛末を描いた、少し奇妙で少しハードなおはなし。とにかく、ネコはヒトとは異なる種族なのであり、人間の社会へ組み込まれているように見えても根っこの部分では決して相容れない存在なのだ。猫のンャを中心に淡々と綴られるストーリーには終始そんな孤高感と異質感が漂っていて、政府の担当官と人語で会話するシーンに遭遇しても「本当に会話が成立しているのか」を疑いたくなってしまうような危うさがある。仕事の内容も、人間が請け負うにしては紋切り型すぎるのだけれど、猫を主役に据えると途端に幻想的なビジュアルが浮かんでくる不思議。巷の「三毛猫――」や「我輩は――」とは一線を画したハードボイルド猫小説として一読の価値あり。

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Mon, 20 Feb 2006

[] 幽(うつ)ろな君にさわりたい!  幽(うつ)ろな君にさわりたい! - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
麻国さん
サイト
聖者の行進 > 短編 > 幽(うつ)ろな君にさわりたい!
ジャンル
現代ファンタジー(ラブコメ+ダメ少年+幽霊少女系)

主人公はぱっとしない浪人生で、ヒロインは幽霊。私が見えるの?から始まる会話は基本的にコテコテのお約束通りで、ふわふわと床や壁を突き抜けてみたり、常人には姿が見えないのを良いことにカンニングを謀ってみたり。その王道ぶりが堪らない。泣いて笑って喧嘩して恋する展開もお約束といえばお約束通りなのだけれど、やっぱりハラハラドキドキしてしまう。はたして、少女は未練を叶えて成仏できるのか。実体のない少女に恋した少年は、彼女にキスすることができるのか――とにもかくにも、幽霊モノのコメディが好きな読者には嬉しい一作。

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Mon, 13 Feb 2006

[][] 日曜日のごはん  日曜日のごはん - 読書ログ@Web小説 を含むブックマーク

作者
秋野夜長さん
サイト
独楽 > 「日曜日のごはん」
ジャンル
現代ファンタジー(ほのぼの+オバケ+世話焼き姉さん系)

絵本作家のダメ青年としっかり者の従妹が、毎回々々不思議なモノたちに出会ってハラハラしてみたりふんわりと和んでみたりするおはなし。もう、七つも年下という設定なのに思わずジャンル欄へ「姉さん系」を追加してしまったくらいにお姉さん。オバケが出た、と聞くと目を輝かせてしまう青年は、永遠のn歳児なのだ(もちろん、ときにはきちんと「お兄さん」になるのだけれど)。だから、ちっちゃな子供とかちっちゃなオバケが登場するシーンではなおさら彼女の本領発揮。作中の空気が、水色とかオレンジ色とか黄緑色とか、そういう幼稚園な色合いに満たされているような気がしてくる。

面白いのは、それぞれのエピソードが三題噺として書かれているところ。といっても、お題がぴったりハマるというよりは、お題がストーリーを引っ張ったり逆にストーリーにお題が引っ張られたりしながら進んでいく展開が絶妙な不思議感を演出している、という感じ。なお、本作はシリーズものながら、本編としてのストーリーは完結済み。

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